
2018年12月21日
絶メシ

聞いたところによれば博報堂が作った言葉で、すでに登録商標をとっているとかとっていないとか。
感のいい人ならその言葉でどんなものを意味するか、すぐにわかるだろうと思う。
絶滅寸前のメシ、食堂やらお店やらのことを総称してメシ、そんなところである。
ただ博報堂の説明だと取ってつけたように絶品グルメともあるが、絶滅寸前の小汚いけど名物なお店は必ずしも絶品でとてつもなく美味しいとは限らない。
ただ唯一無二のような存在で無くなってしまったら、二度と口にすることが出来ないことが残念でならない店、味、と言ったところだろう。
ここ数年だけでもそんお店がいくつもが無くなってしまっている。
だいたいは当然だがチェーン店ではないのはもちろんだが支店などもなく一店舗のみの営業。
個人で営業して一人又は奥さんなどと一緒にやっている。
そこそこ繁盛しているように見えるが、身内などに継がせる意思はなく、自分の代で終わらせると決めている。
ご存知の方も多いだろうが個人店の飲食店は繁盛していても、まさに労多くしても実入りが少ない、という典型的な職種で。特に安くボリュームのあるような定食屋さんなどは、ある意味採算度外視ではないか、などと思えるようなお店も多い。
食事物だけに限らず、和菓子やそれに類するようなお店でも朝早くからの仕込みはもちろん食品を扱うという多くの労力は、個人店では素人には想像を絶すると言っても過言ではない。
デパートに出店しているようなところはオートメーション化で大量生産、そして大量に販売するようになっているが、そんなモノが美味いわけがないと、あえてここで断言してしまおう。
いいお店がどんどん無くなっていくのは寂しい、本当に。
Posted by 洋服番長3 at
06:01
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