
2019年01月11日
兼高かおる

享年90歳、最近は長生きする人が多いから驚くような年齢ではないが長く生きてけっこうななことだったと思う。
今さら言うまでもなく日曜日の朝に放送されていた「兼高かおる世界の旅」。
そろそろ活動しだそうか、それともせっかく休みだしまだダラダラとしていたいかな、という日曜日の朝9時から始まる兼高かおる世界の旅は、そんな子供心のスキマにヌルッと入り込むような番組で、なんとなくでもつい見入ってしまう番組であった。
今でこそインターネットを使えばどの国のどこの場所でもつぐに画像映像で見ることができるが、当時は見たこともない聞いたこともない国のそんな場所を見ることができるのはあの番組だけ。
まったく知らない遠い世界の異国には聞いこともない言葉、見たこともない髪、肌の色の人たち、そして想像すらつかないような街並みや風景。
まだ子供だったゆえ、決して怖いものではないが、どこかあまりに遠く知らない場所は近づきがたい怖さのような恐ろしさのような、それでいて見てみたいような、複雑な感情で見ていたような気がしないでもない。
そんな映像に重なるように流れる淡々としたナレーションは兼高かおるが旅慣れているな、子供にも十分に伝わるような感じで、この人外国行ってばかりでスゲーし、全然平気じゃん、なんていつも感じていた。
自分もいつかあんな場所に行けるかな、行ってみたいけど行ったら言葉も通じなくて怖いな、でも行ってみたいかも、、、といつも心が揺れ動いていたように今にしては思わないでもない。
今ではあれほど遠く感じ知らないとされる世界はどこにもない。
インターネットさえあればどこでも一瞬にして行くことが出来、知ることが出来る。
いいコトであり、イマイチよくないコトでもあるように思う。
Posted by 洋服番長3 at 06:03│Comments(0)