
2018年06月11日
不可逆的

史上初で歴史的と言われる米朝会談がシンガポールで開かれるが、その北朝鮮がらみでよく聞かれるのが、検証可能かつ不可逆的、という言い方。
核を廃棄することわかりようにすることを検証可能で、廃棄したらまた開発したり後戻りしないことが不可逆的、ということである。
検証可能という言い方はいうまでもないが、不可逆的、という言い方はこの北朝鮮の核の問題以前の韓国との慰安婦問題で日韓合意から頻繁に聞かれるようになった言葉である。
国と国との合意において政権が変わったからとか国民の理解が得られないとか言って先だっての合意は無しにしましょう、というのはありえない。
長年くすぶり続けてなんども出たり出なかったりする問題に対して釘をさす、という強い意味合いで「最終的かつ不可逆的」という一文を入れてから、不可逆という言葉をよく聞くようになった。
それ以前に不可逆的などという言い回しは聞いたことがなく突如として出てきたその言葉により強い意味を感じると思った人は多いと思う。
今回の北朝鮮に関係する諸問題は以前から遅々として進まなかった問題が一気に進むか、という期待感は大きなものとなりつつあるが何度も袖にされた経験から仮の合意されたとしても本当に実行されるかわかならない。
日本で検証可能かつ不可逆的に、と力を入れたところでそれがわかるのはまだまだかなり先になるのではないか、というのは正直なところ。
おまけに日本は当事者たりえず第三者のような位置付けだからなおのこと厳しくもあるしね。
Posted by 洋服番長3 at 06:05│Comments(0)