
2017年08月29日
羽田孜

在職日数は現行憲法下で最短の64日間だった、と書かれて残念な総理大臣という位置付けがされてチョッと気の毒に思う。
政局好きとしては当時の旧田中派の竹下派経世会の主だった小沢一郎、羽田孜などが自民党から離脱し、初めて自民党が下野した時の印象が強烈にある。
自民党以外の野党が連立を組んで細川内閣へと続く一連の政局は今でも印象深くようやく日本でも政権交代が行われるようになるのかと高ぶった気持ちでテレビを見ていた。
当然一般人には想像もつかないような権力闘争が自民党内であっただろうが、竹下派の七奉行といわれいつでも総理大臣になれるだろうと言われた幹事長経験のある小沢一朗達が長く権力を持ち続けていた自民党を割ってでたのだから、平和な日本にとってはクーデターに近いインパクトだったんじゃないか、と今になると思ってしまう。
だが、その細川護煕が率いた連立政権はあっさりと崩壊し当時の社会党が連立を離脱することで政権基盤は危うくなってしまった。
それでもそれを引き継いだ羽田孜は短命政権になることを承知で少数与党政権の総理大臣になったことは見た目穏やかな雰囲気以上に男気かあったのか。それとも一度は総理大臣になってみたかったのか、どっちだったんだろう。
その後社会党を引き込む強引な手法を取ってまで与党に戻った自民党は再度の下野も乗り越え今に至るのは言うまでもない。
やはり権力の蜜は甘いんだろう。
けどそれを結果投げ捨ててまで自民党を割って出た羽田孜始めとした当時の面々は立派だったと思いたい、が、どうなんだろうね?
Posted by 洋服番長3 at 06:25│Comments(0)